フライング(F)や出遅れ(L)で欠場となった艇に関する舟券は返還されます。一方、転覆・落水・エンストなど、スタート後の事故は返還されません。
ボートレースでは、決められた時間内にスタートラインを通過する必要があります。早すぎるとフライング(F)、遅すぎると出遅れ(L)になります。そしてFやLが発生すると、レースだけでなく購入した舟券にも関係します。
FやLは、選手を単純に評価するための記号ではありません。スタート展示、平均ST、コース、当日の気配と組み合わせて見るための情報です。
この記事では、FとLの意味、舟券の返還、出走表での見方、予想での考え方を初心者向けに解説します。
STを知ったら次に覚えたい「F」と「L」
STは、スタートラインを通過したタイミングを表す数字です。そのタイミングが早すぎたり遅すぎたりした場合に関わるのがFとLです。
まずは、STの基本をスタートタイミング(ST)の初心者向け解説で確認しておくと、F・Lとの違いを整理しやすくなります。
フライング(F)とは?
BOAT RACEの公式ガイドでは、大時計が0秒を示す前にスタートラインを通過することをフライング(F)と説明しています。わずかに早い通過でもFとなるため、選手は決められた時間内を狙ってスタートします。
公式の基本説明はBOAT RACEオフィシャルウェブサイトのフライング(F)と出遅れ(L)の解説で確認できます。
出遅れ(L)とは?
出遅れ(L)は、大時計が1秒を過ぎてからスタートラインを通過した場合です。これは「ほかの選手よりスタートが遅かった」という意味ではありません。
たとえばSTが0.30で他艇より遅く見えても、0秒から1秒までの範囲内であれば、それだけでLになるわけではありません。STの数字の大小と、Lの判定は分けて考えましょう。
F・正常スタート・Lを表で見てみよう
| 状態 | スタートラインを通過するタイミング |
|---|---|
| F | 大時計が0秒を示す前 |
| 正常なスタート | 大時計が0秒から1秒を指す間 |
| L | 大時計が1秒を過ぎた後 |
まずは「正常な範囲は0秒から1秒まで」と覚えると、STとF・Lの関係を整理しやすくなります。
FやLが出たらレースはどうなる?
FまたはLと判定された艇は、そのレースでは欠場となります。ここでいう欠場は、その艇のレースへの出場が取り消されることです。レースを見ていると、スタート直後に該当艇が離脱する場面があります。
スタート後の転覆、落水、エンストなどは同じ扱いではありません。F・Lと、スタート後に起きる事故を混同しないことが大切です。
フライングした艇を買っていたら舟券はどうなる?
FやLで欠場となった艇に関する舟券は、購入金額が返還されます。買った舟券をすぐに捨てず、レース確定の発表を確認することが大切です。
一方で、スタート後の転覆、落水、エンストなどは同じ扱いではありません。BOAT RACE公式の返還に関する解説では、こうしたスタート後の事故では返還はないと説明されています。「レース中に走れなくなれば全部返還」と考えないようにしましょう。
出走表の「F1」「F2」って何?
出走表では、フライングや出遅れの回数がFやLの後ろに表示されることがあります。たとえばF1はフライングが1回、F2は2回という見方です。同様にL1、L2は出遅れの回数を表します。
公式ガイドでも、2本以上の場合はF2やL2のように回数を示すと説明されています。いつからいつまでを集計するかなど、制度により変わり得る細かな扱いは出走表と主催者の案内で確認しましょう。
「F持ちの選手は買わない」でいい?
Fがあるからといって、必ずスタートが遅い、来ない、買わない方がよい、と決めつけることはできません。
Fの有無は、スタートをどう見るか考える材料のひとつです。平均ST、コース、スタート展示、最近のスタート傾向、そのほかのレース条件を組み合わせて見ます。
予想ではF・Lをどう使う?
初心者は、FやLを見つけたら次の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 出走表でF・Lの表示があるか確認する
- 平均STを見て、その選手の普段の傾向を確認する
- 想定コースと周囲の艇のスタート傾向を比べる
- スタート展示で、その日の踏み込みを確認する
- 展示やモーター、選手成績も含めて総合判断する
展示では、進入やスタートの雰囲気、直線の伸びも確認できます。展示航走は何を見ればいい?初心者向けに解説した記事も合わせて読むと、F・Lを単独で見ない理由が分かりやすくなります。
初心者がやりがちな3つの間違い
F1だけで評価を大きく下げる
Fの表示は重要ですが、それだけで選手や艇を判断しません。当日の展示やコースなど、ほかの材料も確認します。
STが遅いこととLを同じ意味にする
他艇よりSTが遅く見えても、正常な範囲ならLではありません。F・Lの判定と、STの傾向は分けて考えます。
F・Lだけで舟券を決める
スタートはレース展開に影響しますが、モーター、進入、ターン、相手関係も結果に関わります。情報を一つだけで使わないことが大切です。
F持ちの選手は本当にスタートが遅くなる?
これは実際のデータで確かめてみたいテーマです。F0とF1の平均ST比較、F1選手のコース別平均ST、Fを持った後のST変化、スタート展示との関係などを確認すれば、印象だけではない判断につながるかもしれません。
検証前の結果を想像して結論を出さないことを大切にします。
AIではF/Lをどう扱う?
F/Lが予想にどの程度影響するのかは、実データで検証し、AIの評価項目として有効か確認していくテーマです。新しい指標は、仮説を立て、バックテストを行い、必要に応じてForward Testで確認してから採用を判断する方針です。
次は展示タイムを見てみよう
STとF・Lを理解した次は、レース直前に確認できる展示タイムについて見ていきます。数字が小さいかだけではなく、6艇の中での比較やほかの情報との組み合わせが大切になります。
展示タイムの見方を初心者向けに解説した記事では、目展示や周回展示も含めた見方を紹介しています。
まとめ
Fはスタートが早すぎた場合、Lはスタートが遅すぎた場合に起こります。正常なスタートには0秒から1秒までの決められた範囲があり、FやLで欠場となった艇に関する舟券は返還されます。
ただし、F/Lだけを見て選手の評価を決めないことも重要です。平均ST、コース、スタート展示、展示航走など複数の情報を合わせて、少しずつ予想材料を整理していきましょう。
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